腸内細菌

2015年06月30日

 NHKスペシャル「腸内フローラ ~ 解明! 驚異の細菌パワー」(2015.2.22)の放映をきっかけに腸内細菌の生態系を指す「腸内細菌叢(腸内フローラ)」がメデアやネットで話題になっています。曰く腸内細菌は200種類以上あって、どんな菌がどの位生息しているかの生態バランスが人によって異なる。細菌の遺伝子解析が進んだことで、徐々にどのような菌がどのような働きをするのかが判りつつある。

 曰く腸内には肥満を促進する「デブ菌」がいたり、ヒトの細胞に作用して細胞老化を引き起こし、癌につながる物質を排出する腸内細菌だとか、インシュリンの分泌を促して糖尿病の治療にも使える可能性のある菌も発見されたとか。さらに大豆に含まれるイソフラボンを代謝してシワが改善するエクオールを出す腸内細菌、マウスを使っての実験では、臆病で優柔不断だったマウスが、腸内フローラを変えることで、大胆で活動的になったとか。人間の性格や行動もある程度変えられ、病気の予防にも応用出来るのでとまで、大きく期待されているとか。

 2015年6月10日のNHKの「ためしてガッテン」で、次のような内容を面白可笑しく放映していました。腸内細菌のなかにバクテロイデス門に属する菌がいて、食後の血糖値が上がるのを防ぐ働きをしている。私達は自分の身体の中に重さ1〜2kgにもなる多数の腸内細菌を飼っている。その餌として今話題になっている「菊芋」に含まれているイヌリンや水溶性食物繊維(野菜に多い)を食べるように勧める。水溶性食物繊維は牛蒡、人参、玉葱、きのこ類、海藻(昆布、若布、ひじき、のり等)、納豆等のネバネバした食品、大豆を炊き込んだ玄米飯に多くふくまれているので、これらの食べ物を積極的に食べるのがよい。玄米飯以外は私の大好物で常日頃よく食べております。大豆および大豆の加工食品(豆腐、油揚、雁擬き、納豆、味噌など)も常食にしています。

 これらの放送を契機に従来に増して「腸内細菌」に関連する「機能性食品」の宣伝が激しくなると思います。ヨーグルトを大量に食べている人達は長生きをすると言われてきました。ただ乳酸菌は私達の胃の中にある胃酸で殺されますので、相当大量のヨーグルトを食べないと肝心な腸まで生きた乳酸菌は到達しません。

 私は「生きた乳酸菌を腸までに届かせる」をウリにしている、最先端技術の微粒子シームレスカプセル(継ぎ目のないカプセル)に生きたビフィズス菌と乳酸菌とオリゴ糖を入れた商品を1990年代に発売されてから毎日続けて服用しています。胃腸の調子がよく快食快便の毎日を送っておられるのはそのお蔭かなと信じております。しかし、服用している私500人と服用していない私500人をかなり長い期間にわたって比較試験をするのは不可能ですので、断言はできません。数十人足らずの少人数の人間を対象にした臨床試験では科学的に証明したことにはなりません。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一