ピンピンコロリ(PPK)とネンネンコロリ(NNK)

2015年10月10日

 「平均寿命」とは生まれた時0歳時の「平均余命」のことです。日本人の平均寿命は1921年〜1925年には男性42.06歳、女性43.20歳でした。2014年には男性80.50歳、女性86.83歳に伸びました。今や日本の人口約1億2.740万人の実に26.7%に当たる約3、384万人もの65歳以上の高齢者、その中80歳以上が約1,002万人も住んでいる超高齢者国になりました。日本国中高齢者だらけです。お隣の韓国、台湾も日本の高齢化を追っており、欧米先進国も後に続き、やがては中国やインド等の大人口国も高齢化社会を迎えます。日本は高齢化社会の先進国であり、高齢化社会が生み出す負の課題に積極的に取り組んで巧みに解決出来れば、地球上の人口高齢化の課題を解決する指導国になる絶好の機会だと前向きに考えましょう。21世紀の日本の老人は、戦前の老人とは違って大部分の方々は元気です。高齢化社会には負の面だけではなく長所もあります。負の面の解決だけではなく長所も活かしましょう。

 平均寿命がこんなに伸びたのは、私達日本人が敗戦後貧乏から解放されて栄養状態がよくなり太ったからです。死亡率は男性については2004年と1947年との比較では1/5に減り、女性では1/6に減りました。これは国民全体が裕福になり、田舎の便所が室外から室内に移ったとか、都会では上下水道が整備されたとか、すきま風の入る住居から断熱性の高い住居になったとかと、屋内外の環境の改善が同時に進行したことも長寿になった大きな要因です。

 厚労省発表の平成25年簡易生命表によると「平均余命」は次の通りです(歳を略す)。20歳の男性:60.61、女性:66.94。40歳の男性:41.29、女性:47.32。60歳の男性:23.14、女性:28.47。80歳の男性: 8.61、女性:11.52。その歳まで生きた方々は平均寿命を上回わる長生きが出来ることになります。問題は折角伸びた寿命をいかに楽しく生きるべきかです。

 自分の身の回りのことを他人の手を借りずに出来る時間を「健康寿命」といいます。即ち要支援や要介護にならずに自立した生活を送れる時間です。平均健康寿命は男性では平均寿命より約9年、女性では約12年短いのです。ネンネンコロリ(NNK)とは他人の介助なしでは生活出来ず、長い間寝たきりとなってから死ぬことです。ピンピンコロリ(PPK)とは、死ぬまで元気で長生きをしある日突然あの世に旅立つことです。殆ど全員がPPKを望んでおリます。本人も家族などの周囲の方々も、医療費や介護費を負担する国や自治体もPPKは幸せなことです。

 ネンネンコロリを避けてピンピンコロリとこの世からおさらばするには、心が風邪を引かない状態を保つのが第一だそうです。前向きの気持ちを持っている人達の方が、そうでない人達よりも7.5歳も長寿だそうです。何事にも好奇心をもって接し、仕事の他に趣味などの好きな事を大いに楽しんで、家族や友人、地域の人々、仕事や趣味、ボランテア活動などで得られた世間との繋がりを大切にすることです。

 今は健康に関する情報は沢山溢れ、真偽のほども定かでない全く玉石混淆の状態です。自分自身でしっかり勉強して情報の真偽を見極める力を高め、いい加減な情報に振り回されずに、明るく元気で自分の心に素直に暮らしましょう。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一