偽装

2016年01月20日

食品の表示は2015年4月1日から食品表示法により、JAS法、食品衛生法、健康増進法の義務表示の一部をまとめて表示することを義務づけております。この目的は消費者が安全・健康のために食品を選ぶ手がかりにする為です。全ての包装食品に法律に基づいて表示が義務づけられています。この表示が偽装されていたら私達消費者にはそれを見破る手立てはありません。食品の生産者、販売業者を信用して食品を買うしかないのです。

食品以外でも、最近横浜のマンションの杭打ちデーターの改ざんや化学及血清療法研究所が40年以上にわたり血液製剤やワクチンを違法な方法で製造していたことが判明しました。マンションの建設業界では工期切迫に追われたり、採算ぎりぎりで受注した下請けが手を抜いたり、それを監督する筈の会社が、きちんとその役割を果たしていないのが当たり前との声があります。生命に関わる血液製剤やワクチンにつても、監督官庁がその職務を果たさずおよそ40年間も不正を見逃していたとは無責任もここに極まれりです。

地震が多く地盤が複雑でそこら中に活断層のある日本で原発をつくるのは、大きな地震が起きた際に日本列島に人が住めなくなる危険も1万年の長い時間でみればあり得ることです。超大地震は今すぐに起きるか1万年後に起きるかは、現在の科学では正確に予見出来ません。いつ起きてもおかしくはないのです。東日本大震災でメルトダウンしたフクシマダイイチの後始末も出来ず、万一の時に原発の近隣住民の避難計画さえ満足に出来ておらず、原発から出る放射性廃棄物の保管場所,処理方法も決られずに、原発の再稼働を推進するとは、「政治屋」達は私達日本国民の安全を全く考えていないと思います。

製造過程でプラスチックが混入した可能性があるために廃棄処分される筈の冷凍ビーフカツなどがスーパーやお弁当屋経由して食べられた不祥事が発覚しました。異物が混入された可能性があるだけで、見ためでは食べられそうな食品を捨てるのは随分もったいないとの声もありました。しかし危険性のある食品は絶対に廃棄せざるをいません。当然ですが廃棄を決断した食品業者は消費者の信頼を高めました。

廃棄を依頼された食品を食用に転売するとは、お商売を支える信頼を裏切り、商売人としての良心にもとる行為です。食品偽装だけではなく、杭打ち偽装に見られるマンション業界、原発を強引に推進する原発ムラに共通する「自分達だけが儲かれば後は知らん」と言う考え方、行為は人間として恥ずべき堕落した行為です。貧乏であるが正直で清廉だと尊敬された幕末、明治初期の日本人の魂はどこへ行ってしまったのでしょうか?

有名ブランドの珈琲豆は生産量の数十倍も世界に流通し、有名産地のブランド米の流通量は生産量の10倍を越えているとか。賞味期限が切れて回収されたお菓子を原料として再利用したり、日付を改めて再包装したメーカーや、食材の産地や銘柄を偽装してお客様を騙したホテルやレストランもありました。私達はこれらの偽装を見抜けません。理由が明示されていない格安食品を避け、有名とか高級とかの虚名に惑わされず、お値段と内容の均衡が取れた納得出来るメーカー、お店の食品を選ぶように努めましょう。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一