食の安全と安心のおおもと

2016年01月30日

私達人間を含む動物は、空気、水、食べ物を体内に取り入れて,それらを体内にあるタンパク質などで構成される多種類の無数の酵素が触媒として働き、取り入れた材料に体内で化学反応をさせ、不要となった二酸化炭素などの生成物や老廃物を、呼気や汗、排尿、排便で対外に排出して生きています。病原菌に感染したり、有害な物質が体内に入ったり、放射線を浴びたりすると、体内の酵素の働きが阻害される、その結果健康を害し、死に至る場合もあります。戦争や事故で身体の組織が著しく破壊されても死傷します。

まず健康を妨げない良質な空気、水、食べ物を摂取するのが第一です。自動車や工場の排気ガスやPM2.5などに汚染された空気や産業革命以来その種類および数量が増えてきた人工の化学物質や工場や家庭の廃水などで汚染された水は私達の健康の為になりません。

食べ物について私達消費者は、有害物質の混入や食品添加物の使用や食品中の残留農薬を心配しています。食生活で私達の健康を阻害する大きな因子は、(1)暴飲暴食や偏った食事、塩分の摂り過ぎ。(2)飲酒。(3)ぶどう状球菌などの病原菌やノロウイルスなどのウイルス、有害物質によって引き起される食中毒です。食べ物を食べて起こるリスクは、食品に含まれる成分の有害性に摂取量を掛けた数値で決まります。

食品中の食品添加物や残留農薬や残留放射能の心配をする前に、毎日の食生活を省みましょう。次の点を実行出来ていたら健康によい食生活です。(1)栄養のバランスの取れた食事を、特定の食品に偏ることなく出来るだけ多くの食品から摂る。(2)味付けは出汁や酢や香辛料などを上手に使って、塩分を控えめでも美味しい料理を楽しむ。(3)一日3食で間食を避ける。間食で食べたい食べ物は、食後のデザートとして食べ,胃腸が休む時間を長くする。(4)よく噛んで食べて腹八分目。(5)食事は規則正しく定時に摂り、夜8時以降は固形物を食べない。(6)食事の内容は朝食を一番充実させ,昼食は朝食より軽く、夕食は一番軽く食べるのが理想的。(7)揚げ物は夕食を避け,朝食あるいは昼食に食べる。(8)食事とお酒は素晴らしいコンビですが、アルコール類は程々に。

食生活で健康を脅かす要因は上に述べた食生活のよい習慣を守らないこと以外に、急激に私達の健康や生命を危くする要因は食中毒です。有害な微生物による食品の腐敗、有害微生物やウイルスの混入および、有害物質の混入です。食材に有害微生物やウイルスをつけない、調理する人、調理器具や調理場所の衛生環境を整える、加熱が必要な場合にはきちんと加熱するのが微生物やウイルスの汚染による食中毒を防ぐ基本です。

食品を保存す際には、冷凍・冷蔵庫の能力を過信したり、冷凍・冷蔵庫を満杯にしてはしてはなりません。冷凍・冷蔵は食品の腐敗や劣化を防ぐには必ずしも万能ではないのです。外食したりや包装してない店頭での調理食品には食品表示法に基づく表示はありません。私達はお店を信用出来るか、正当な理由もなく食品の価格が格安ではないかなどを判断する他に、五感を働かせて危ない食べ物であるかどうかを見分ける能力を養って,自らの健康と命を守らなければなりません。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一