有機食品、それがどうした

2016年04月30日

化学肥料や農薬を使わずに作った有機(オーガニック)食材を使う飲食店を、民間団体が評価して、「オーガニックレストラン認証」を与える制度が出来たとのことです。有機JAS以外の野菜も使っているのに「有機野菜使用」とメニューに偽装表示している飲食品が沢山あり過ぎるから、有機食材の使用割合などをポイント化して評価するとのことです。正しい意味でそのような飲食店が本当に存在出来るのかはなはだ疑問に思います。

野菜や肉などの有機農畜産物とそれを使う加工食品については、農林水産省がJAS法に基づき検査認証制度を定め、栽培方法などに定めがあり、農水省に登録した登録認定機関の検査に合格したものだけが「有機JASマーク」を付けることが出来ます。日本のように農地の狭い国で,本当の意味での有機栽培や無農薬栽培が可能なのでしょうか?家庭菜園をやったことのある方は、身にしみてお判りいただけるかと思いますが、自分のところだけ有機肥料,無農薬でやって居ても、廻りから化学肥料,農薬が混入してきます。広大な農地の国々と比較しますと、日本の農業は家庭菜園に毛が生えている規模に過ぎません。

化学肥料で育てる作物が健康に悪くて有機肥料で育てるのが身体によいとの科学的論拠はありますか?落ち葉や間伐材、食品廃棄物や家畜の糞尿や魚のはらわた等の有機原料で堆肥を作り,有機肥料と称して使っています。それらの有機原料の中には有害物質は含まれていないのでしょうか?窒素・燐酸・カリ等の化学肥料の純度は高いので不純物が混入している危険は低いです。食品廃棄物を醗酵させて有機肥料を作ったことがありましたが、他人の食べ残しを原料とした堆肥などを俺の田畑に撒かれるかと断られた経験があります。

オーガニックの食品はそうでない食品と比べて,より美味しくて本当に健康によいのでしょうか?よく考えて見ましょう。有機栽培と無農薬や低農薬栽培は別物です。農薬は食品中の残留農薬が私達人間にも有害であることは明らかです。私達は生鮮、冷蔵・冷凍、加工食品の形態で海外から大量の食品を輸入し、食品衛生法により厚労省検疫所の食品衛生監視員が審査や検査に当たっています。検査すべき数量に比べると人数が少な過ぎて到底目が届いておりません。無条件で有機(オーガニック)が良いと思い込まず、もっと食品の安全を広い視野を持って学習して自分達の健康と命を守りたいと思います。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一