正しい情報を得る難しさ

2016年12月20日

塩分の摂取量について諸説が週刊誌に取り上げられ、どれが正論であるか判らなくなりました。健康情報についてマスメディアやネット上で、無数の情報が乱れ飛んでおります。私達は一体「何の為に健康で長生きをしたい」のでしょうか?健康長寿でも必ずしも幸福であるとは限りません。好きなお酒や甘いものを我慢して、長生きをしても意味がないのではとも思います。もちろん暴飲暴食や不摂生を勧めているのではありません。偏りなくいろんな食材を万遍なく食べ、食べ過ぎること無く三度三度きちんと楽しく食べて、適度に動き、6〜7時間程度眠れば健康間違いなしです。食事、運動,休養、禁煙が健康の基本です。不確かな健康情報に振り回されず毎日の食事と生活を心豊かに過ごしましょう。

「マスメディアは真実を報じていない、SNSなどのインターネット上の情報の方がより真実に近い」と信じる人達が増えております。政府の広報部のようなテレビや既得権益を享受している支配層を代弁している新聞・雑誌等を見聞きするとそう思いたくもなります。このような社会を「Post truth」と言います。権力者が国民を煽り、権力を獲得し確保する為に虚偽の情報を流したり、国民も自分の意見と異なる意見に耳を傾けず、異論を持つ人達との議論を避けて,自分に都合の良い見たい情報だけしか見なくなっております。SNSで「いいね」と返事をくれる自分と共感出来る仲間内だけで盛り上がり、自分たちと異なる意見や都合の悪い情報は炎上させています。日本の国会でも同じ傾向が強くなりました。多様な意見に耳を傾け,情報を開示して相手とじっくり話し合うことがなくなっています。

巷に溢れる癌に関する情報数125万件のうち信頼出来るのは125件とのこと。まさに万に一つです。ネットやマスメディアに溢れる情報は,正しい情報は希少です。さらにSNSで誤った情報が瞬時に拡散しています。特に意図的に虚偽を流すSNSは非常に危険です。最近は特定のテーマに関する情報をまとめて表示してくれる「キュレーションサイト」が普及しています。大手ICT業者の医療情報をまとめる「キュレーションサイト」の信憑性に疑問があったり、著作権侵害の疑いがあったりして公開停止や記事が削除されました。

ネット上に溢れる情報は、玉石混交どころか真実が希少であることをしっかりと認識して、一つの情報だけをうのみにせず,複数の情報を探して比較する等の「裏を取る」作業が必要です。特に医療や健康に関わる情報はご自分の命に関わる情報です。大変難しい事ですが、ご自分自身で情報の信頼性を確かめなければなりません。また間違った情報や意図して流された虚偽の情報を,拡散する側に廻らないように努めましょう。

台湾との関係を苦慮していたアメリカの頭ごなしに、台湾を切って田中元首相が日中国交回復を行なった時に、「田中はUnpredictable Guy(何をやらかすか判らない奴)」とキッシンジャーが激怒しました。トランプ氏もUnpredictableと既存のマスメディアから見られています。中国は南沙諸島の7つの人口島や西沙諸島に,地対空ミサイルを既に配備しています。中国軍の飛行機が琉球列島の上空を横切り、それに対しスクランブルをかけた自衛隊機が危険な行動に出たと発表したり、南シナ海で海中調査中のアメリカ軍の無人潜水機を捕獲しました。中国は政権移行中のアメリカと日本の出方を探っております。

敗戦の直前に日ソ不可侵条約を破って、千島列島を占領し、満州に攻め入って、およそ65万人もの日本人をシベリアに連れ去って強制労働をさせたソ連のKGB出身のプーチン・ロシア大統領、赤い中国王朝の皇帝で戦争したがる軍部を把握していないと言われる習近平国家主席、それにUnpredictableなアメリカ大統領、3大核兵器保有国の行動が見通せません。又ニューギニアに大きな地震があったように地殻活動の活発化や、激しい気象変動も続きそうです。2017年は天、地,人ともに波乱の年になる予感がします。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一