地球上で生かして頂ける奇跡

2017年01月11日

新年早々の1月6日にアメリカの航空宇宙局(NASA)が火星軌道を廻っている無人探査機が撮影した地球と月が並ぶ映像を公表しました。2日の夜には上限の月と宵の明星(金星)と火星が連れ立って西の空に輝いているのを眼にしました。近頃は横浜の町の灯が強過ぎて、殆どの恒星は見ることは出来ません。しばし遥かな宇宙を考えてみましょう。

NHKの1月6日の22時の総合TV「宇宙をめぐるダークマタ—」によりますと、138億年前にビッグバンが起こり、この宇宙が産まれました。ダークマターに較べてダークエネルギーが大きいと急激に膨張して、星や銀河が産まれずその宇宙は生き残れません。逆にダークマターがダークエネルギーより小さいと、ブラックホールになるのだそうです。私達が住んでいる宇宙が存在出来たのは、ダークマターがダークエネルギーよりバランスよく少し小さく、ゆっくりと膨張して星や銀河が産まれたからです。

昨年暮れに、この宇宙には無数の銀河系があり、私達の銀河系はその一つで、私達の銀河系の中に無数の恒星があり、私達の太陽はその一つですと書きました。私達の住んでいる地球はその太陽系の惑星の一つに過ぎません。無数の恒星にはそれぞれ複数の惑星があるとすると、この宇宙には無限の惑星が存在していることになります。最近私達の地球から8光年(秒速30万kmの光が8年掛けて届く距離)に地球とよく似た水の存在が確認された惑星が見つかりました。この宇宙の果ては今でも高速で膨張を続けており、今は250億光年を超えたと言われておりますので8光年の距離は宇宙では極めて近い距離です。

その惑星の環境が地球に似ていれば、私達地球人を含む地球に住んでいる生物に似た生物が存在している可能性があります。地球に私達生物が生存出来ているのは、太陽からの距離が水星や金星のように近すぎず,火星や木星のように遠すぎないよい塩梅の距離にあるからです。水の存在も不可欠で、21%の酸素を含む大気に地表を覆われている事や、地球が磁性を持っていて宇宙や太陽からの強力な放射線を防いでいるのも重要です。これらの微妙な条件と根本的にはダークマターとダークエネルギーとの微妙なバランスとで、私達の宇宙が存在し私達生物が地球に生きているのです。私達が今この地球に暮らしているのは、天文学的な希有でゼロに限りなく近い確率であります。まさに奇跡であります。

生命の誕生については、宇宙空間から生命の種が地球に飛び込んできた説から、45億年の地球の歴史の中の高温・高圧時代に簡単な有機物から合成されたとの説があります。いずれにせよ単細胞より単純な生命の種から、代々遺伝子を引継いで、その時々の環境に順応出来た生物だけが生き残り、870万種もの生物が現存しています。

本当にあり得ない,「有り難い」無数の条件が絡み合って、奇跡として私達はこの地球の上で生かして頂いておるのです。地球の置かれている繊細で微妙な環境のバランスを保って、私達の遺伝子を子孫に伝えていく使命があります。それなのに私達人間は発生以来互いに殺しあい、その殺人手段を効率化し、しかも自分たちの住む地球の空気、水、土壌を汚し、放射性物質までばらまいております。なんと馬鹿々々しい事でしょう。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一