水ビジネス

2017年03月20日

水商売はその日のお天気やお客様の人気によって水揚げ(売上)が左右される居酒屋などの飲食店や、「オミズ」と言われるキャバレー、クラブなど、売上が不確実な商売のことを指しますが、ここでは「Water business」について述べます。

地球は「水の惑星」と呼ばれ,最近8光年(光速で8年間も掛かる距離)の近くで発見された恒星のまわりの惑星に水の存在が確認され、もしかしたら生物が住んでいるかもしれないと想像をかき立ています。太陽系の中で地球は,太陽からの距離が近からず遠からずの適当な距離で廻っているので、水が存在するのです。

地球の表面の3分の2は約14億立方kmの水で覆われていますが、その大部分は海水であり、残りの淡水の大部分は南極や北極地域などの氷や氷河として存在し、さらにその残りの大部分は地下水であるため、河川や湖沼などの人が利用しやすい状態で存在する水に限ると、その量は約0.01%(14万キロ立方メートル)に過ぎません。

日本列島はアジア大陸と大平洋の間に、宗谷岬から与那国島まで南北に約2,800kmと長々と位置しています。春から夏には梅雨前線が、夏から秋には赤道生まれの台風が、冬は西風が日本海の湿気を運んで3,000メートル級の山脈にぶつかって雪となるなど、大量の雨に恵まれています。天からの豊富な水は、国土の70%近くを占める緑の森や山で自然に濾過されて美味しい水になります。このような自然に恵まれた水を原料としている日本の水道水は、今や世界に冠たる良質の水です。世界一安全でしかも美味しいです。

科学の仮面を被った魑魅魍魎の輩が、波動水、磁化水、水素水、マイナスイオン水、パイ(π)ウォーター、トルマリン水、クラスターの小さい水などと“怪しい水ビジネス”を行なっております。有名な盗賊の石川五右衛門の辞世の句ではありませんが、「真砂の数は尽きるとも、世に△△△のの数は尽きまじ」です。怪しげな商品でも、売る側は必死です。売る為には、◎◎大学などの研究機関やXX大学教授などの権威のありそうな推薦文や、「病気が治った」とかの体験談や一見科学的な説明を繰り出してきます。

血液型と人の性質との関連を信じ込んでいる人達が多いなど先進国の中でも科学的リテラィシイ(素養、理解力)ではアメリカ人と並んで劣る私達日本人に向けて、エセ科学で騙す商品の売り文句には次のような言葉を繰り出します。「波動」、「共鳴」、「クラスター」、「マイナスイオン」、「エネルギー」、「活性」等です。これらの言葉は、マイナスイオンを除けば、科学で使われています、エセ科学では、言葉の意味が変えられております。こうした科学的な雰囲気を持つ用語を散りばめることで、科学への理解は浅いにもかかわらず科学的な雰囲気に弱い人達の購買意欲を突いてくるのです。

「水」については怪しげな商品が沢山あり、それぞれが科学の仮面を被って跋扈しています。あなたは水道水の数千倍ものお金を払って怪しい「お水」を買いますか?

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一