長崎の平和祈念式典を視聴して

2017年08月14日

海の向こうでは自分に都合のよい情報を「リアルニュース(真のニュース)」、自分に都合の悪い情報を「フェークニュース(偽のニュース)」と決めつけている大統領がおります。こちらは一点の曇りもないと、自分に都合の悪い情報は「怪文書」と言ったり、記録はない、記憶にない等と平然とシラを切る輩が蔓延っています。中身のない実行の伴わないスローガンを次々と並べ替えて、「国民の為」と言いながら、「モリ」と「カケ」問題で、実は「自分や自分のお友達ファースト」であることが明らかになりました。

私は1942年に国民学校初等科に入学しました。軍国教育の影響を受けて軍国少年になり、皇軍(天皇の軍隊,戦争中は日本軍をそのように呼びました)の赫々(かくかく)たる戦果を壁一面の大きな世界地図に、小さな日の丸の旗を立てて喜んでおりました。改めてわが大日本帝国軍が攻め込んだ地域を、地球儀の上に重ねて見ますと、その広大さに驚きます。戦争に必須な石油がほとんどゼロなどと資源に乏しく、工業力も到底アメリカに及ばなかったわが国が、よくぞ3年あまりも世界中を相手に戦ったものだと感心します。

大本営発表によると沢山の敵の飛行機を撃墜したり軍艦をどんどん沈めて、「わが方の損害は軽微なり」でした。子ども心ながら、いつまで経っても敵の飛行機や軍艦が無くならないのが不思議でたまりませんでした。戦争中も政府や軍は嘘をついていたのです。

食品偽装について書くつもりでしたが、首題のNHKの中継を視聴して変更しました。真偽の程は定かではありませんが、1945年8月9日には当初、私が近くに住んでいた新潟市に原爆を投下する予定が、新潟市の上空が曇っていたので、晴れていた長崎市に落とされたのだと聞かされて吃驚しました。敗戦後、「鬼畜米英」などと言っていたお偉いさん達が、手のひらを返すように、「アメリカ樣々,民主主義」と言ったのには大きな衝撃を受けました。それからは偉そうに格好をつける輩は信用しない事にしています。

88歳の被爆者代表の深堀さんが、しっかりとした口調でとつとつと、被曝直後の長崎市の惨状、お姉樣を亡くされたこと、地震の多いわが国で原子力発電所を設ける大きな危険性、被爆体験者の心からの核兵器廃絶の願いを述べられました。ただ一つの原爆の被爆国なのに、私たちの政府は議決された核兵器禁止条約の会議にすら参加しませんでした。

「真に核兵器のない世界を実現させるためには、核兵器保有国と非保有国の双方の参加が必要であり,わが国は双方に働きかけを行なう。」の安倍首相の原爆犠牲者への慰霊の言葉の一節には、原爆による被害の悲惨さへの想像力が欠如し、原爆の犠牲者に対する哀悼の心が籠っておらず、白々しく響きました。まさに巧言令色少なし仁です。

食品偽装は、自分の目先の利益の為なら、人の生命と健康にかかわる食品を,ウソ偽りの表示をして売りつける悪魔の行為です。ウソつき政治屋やお役人様は同様に人間の形をした悪魔ではないかと疑います。騙されないように気を付けましょう。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一