人生100年時代(その7) — 健康のおさらい

2017年12月20日

人生100年時代を楽しく有意義に生き抜くには「健康が第一」と9月30日以来6回にわたり書いて参りました。簡潔におさらいを致しますと、人生100年を楽しむ為に健康寿命を長くするには、生まれた時からの食習慣、年齢にふさわしい運動、汚染されていない空気(喫煙などはもってのほか)、学んだり趣味を楽しむ知的活動、顔と顔とを付合わせる対話(face to face Communication)が欠かせません。これがピンピンコロリ(PPK)と死ぬまで元気で長生きをし、長く病気に苦しまずにコロリと大往生する秘訣です。

と申しましても、PPKを実現出来る人は10人に1人と言われています。健康であるのは当たり前過ぎて、若い時代には健康に無関心の人が多いです。無関心のうえに誤った情報に囚われて、働く若い女性の一日当たりの摂取熱量が敗戦直後の食糧事情が悪かった時代より少ない、1400Kcal台とか、高齢者は「お年寄りは肉を食べるな」などを信じて、タンパク質の摂取量が少な過ぎて、筋肉の衰弱が進んでロコモから寝たきりになる確率を高めています。若い時代の低栄養は中年以降になると骨粗鬆症に掛かり簡単に骨折して、これも早々と寝たきりになり、PPKどころかNNK(寝ん寝んコロリ)になるのは必定です。

認知症については詳しく触れませんでしたので、ここで若干補足させて頂きます。老化の進行による「物忘れ」と認知症は違います。認知症は、いろいろな原因で脳の細胞が損傷を受けたり,働きが悪くなることで、認知機能「物事を記憶する、言葉を使う、計算する、問題を解決するために深く考えるなどの頭の働き」が低下して、生活しづらさが現われる状態を【中核症状】と言います。行動・心理症状としては、不安・ウツ・怒りっぽさ・幻想・妄想・徘徊などの【周辺症状】が現われることが多いです。認知症は本人が元々持ち合わせている性格や置かれている環境が大きく作用し、症状もある程度分類は出来ますが複数の症状が重複する方もおられる為多様化します。人によって症状が異なるので、全く同じ症状の方は居ないと言っても過言ではないのです。若い人も認知症になります。

認知症の原因は、脳内にアミロイドβタンパク質が蓄積するアルツハイマー病が60%、脳血管障害が20%、小阪憲司氏が発見したレビー小体と言う神経細胞に出来る特殊なタンパク質の増加が原因のレピー小体型認知症10%、その他(前頭側頭葉変性症<ビッグ病など>・慢性硬膜下血腫・脳腫瘍・正常圧水頭症などによるもの)10%です。

認知症の発症を早く見つけることと患者を一日も早く病院に連れて行って適切な診断を受け治療を受けることが肝心です。「私は認知症でしょうか?」と言って診察に訪れる人では、80%は認知症ではないとのことです。逆に認知症が初期で軽度の段階では、殆どの患者が「私は認知症ではない」と言って怒り、病院で受診することを拒否します。

以上で健康と病気に関するお話は終わりにし、歴史の流れとSNS、AI、IoTなどのICTの急速な進歩の影響を考慮しながら、21世紀のこれからの人生100年時代を私達はいかに生き抜くかを考えてみたいと思います。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一