人生100年時代(その8) — 百年時代の人生設計

2017年12月30日

アベノミクスから始まって何枚もの耳には心地よいが、中身のない看板を度々掛け替え、その実績の検証もされないうちに、今度は「人生100年時代構想会議」ときました。100歳以上の高齢者が、過去最多の6万7,824人、女性が87.9%(5万9627人)、46年連続の増加となりました。医療の進歩などが要因で、今後も増加が続くとみられます。また2017年9月15日現在の65歳以上の高齢者人口は推計で3,514万人、総人口に占める割合が27.7%となりました。(総務省18日発表)。国勢調査をもとにした人口推計によりますと、65歳以上の男性は1,525万人で男性人口の24.7%、女性は1,988万人で女性人口の30.6%です。

確かに「人生100年」時代を迎えています。それに対応する人生設計が必要です。「人生100年時代構想会議」がまともに機能して、私達が幸せな100年人生を送れる施策が実行される事を切に期待します。人類の活動に関連するあらゆる分野を長寿社会の新たな視点から見直し、既存の制度の良い点は伸ばし,邪魔になる既存の仕組みは廃止し、新しい施策を加えて、全ての人類が充実した100年間を過ごせる構想と実行力が求められます。既存の概念に囚われて「何々するのが当たり前」では対応出来ません。例えば、「結婚するのが当たり前」、「先祖のお墓を守るのは当たり前」や百年前に出来た都道府県制の各都道府県から最低1名の参議院議員を必ず選出しよう等も論外です。

2007年生まれ、即ち現在10歳の日本人の子供達は、よほどの天変地変が起こらない限り,その半数は100歳を超えて生きるだろうと予想されています。男性の平均寿命は1947年には50.06歳(女性53.96歳)、2016年には男性80.98歳(女性87.14歳)でした。1947年頃には20歳前後までは学び、その後55歳頃まで働き、数年で亡くなっていました。人生60年時代の人生設計と人生100年時代の人生設計では、あらゆる面で激変するものと予想されます。これにSNS,AI,IoTなどのICTの急激な進歩の影響が加速されて、学び方、働き方、それら以外の人生の過ごし方も大きく変るでしょう。学び方(教育)、働き方や税金の集め方、社会保障の仕組み、当然国や自治体のありかたも、想定外に変るのではないでしょうか。

私達の住む日本列島は、ユーラシア・プレートと北アメリカ・プレートぶつかりあい、太平洋プレート、フィリピン海プレートがその下に潜りこむ複雑な地殻構造を持ち、アジア大陸と太平洋のはざまに存在しております。世界の活火山の約8.6%の129もの活火山があり、そのお蔭で地熱と温泉に恵まれ、金、銀、銅などの鉱物資源にも恵まれていました。3,000メートル級の山々があり,高低差と南北に長いので、亜熱帯から寒帯までの気候があリ、地域環境は多様性に富んでます。はっきりした四季の変化があり、梅雨前線と赤道育ちの台風と日本海の湿気を運ぶ冬の西風のお蔭で、降水量が多く従って植物がよく育ち緑と森に恵まれています。黒潮(日本海流)と親潮(千島海流)に囲まれ世界3大漁場の一つでもあります。自然災害も多いけれど、恵まれた自然環境のなかで私達はどのような人生100年時代を築くべきでしょうか。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一