人生100年時代(その12) — 喫緊の課題

2018年02月12日

戦後2番目の長さの景気回復、株価は2月1日までは26年振りの高値を付けていました。世論調査では「生活に満足している」が66%でしたが、同時に「日本の将来は暗い」は64%でした。この原因は私達が急いで解決すべき課題を沢山抱えているからです。

【資源】エネルギー自給率はわずかに6%、食糧自給率(カロリーベース)で39%と、一端国際紛争や大きな気候変動が起こりますと国の存亡に関わる危険な状況にあります。

【社会保障】わが国は超高齢化社会に入ってしまい、病院や介護施設の収容能力を超えた病人や老人が存在しています。首都圏では焼き場の処理能力を上回る死者が出現しています。結婚しない人達が増え、少子化だけではなく、今後高齢のお一人樣が増えて行きます。家族もなく看取る者もいない、孤独死が増えて行くのは確実です。高齢者の医療、介護や年金などの社会保障費の急増は火を見るより明らかです。保障されない不安で一杯です。
 
【人手不足】また少子化は労働力の減少を意味し、欧米に較べて企業の収益性、生産性が低く、イノベーションでは中国にも遅れをとっている現状で、労働力不足に直面しています。外国人労働者や移民、難民の受入れ体制は整っておりません。AI、IoTの導入でも出遅れております。近年わが国の産業の国際競争力は急激に劣化しています。

【財政赤字】一般会計の97兆円(2017年度)のうち35%を赤字国債で補っています。赤字国債が積もり積もって、国の借金(長期債務残高)900兆円、地方の借金とあわせると1、100兆円、これはGDPの2倍で、先進各国の中で最悪です。消費税を北欧並みの20%台に上げる等の増税が必須です。異次元の金融緩和から抜け出す手立てを間違うと、1米ドルが10万円以上の円安になり、敗戦直後や、ソ連の崩壊時や、アルゼンチン通貨が不渡り(デフォルト)になった時のようなハイパーインフレになる可能性は高いです。ハイパーインフレーションを密かに計画している手合いもいると言われています。

【外交】20回にも及ぶ日ロ首脳会談でも北方領土は帰って来ません。ロシアは「もう一度戦争をして、日本が勝ったら返す」と嘯いています。彼らには「条約」は破るために存在するのです。4千年以上も闘争を続けて揉まれ続けしたたかな中国は平気で知的財産権を侵害し、「俺の物は俺の物、君の物も俺の物」と膨張を続け、援助資金を餌に開発途上国に中国人をばらまいています。北朝鮮の金さんは大国を手玉に取る術では敵ながら天晴です。日米開戦前にわが国にもあのようなずる賢い人物がいたら、ルーズベルト大領の挑発に乗って、むざむざとアメリカと勝ち目のない戦争はしなかったと思います。その上国と国の約束を守らない韓国、わが国の隣にはしたたかな連中が住んでいます。戦争を避けながら心して付合わなければなりません。今のような稚拙な外交では駄目です。

【国防】国を守る意味からも、わが国の排他的経済水域(EEZ)をもっと強行姿勢で守るべきです。株式や土地・建物を中国人に買われていす。中国人は北海道、奄美群島だけでなく各地の水源である山林を買い漁っております。北朝鮮は在日米軍基地や、東京等の大都会を弾道ミサイル2百発で狙っています。安倍首相は国土と国民を守ると威勢のいいことを言っていますが、いざとなったら本当に私達を守れるのかはなはだ疑問です。原発や新幹線や人の集まるソフトターゲットに対するテロ対策も疎かにされています。
 
【国土保全と原発】わが国は梅雨前線と台風のおかげで降水量が多く、海に囲まれ温暖であるので、国土の67%が森林です。手入れが十分ではなく荒れ、特に人里と接する里山が荒廃しています。そこに住む害獣の被害は年間239億円(2012年度、農水省調)になっています。また道路や橋、上下水道などのインフラの老朽化が進んでいます。人口減少、過疎化の進行に合わせて、地方都市の集約化、中心商店街への集約等コンパクトシティ化を実現する必要があります。日本列島は複数のプレートがぶつかり合う不安定な地下構造です。フクシマダイイチなどの破壊された原発の廃炉は焦眉の急ですが、そこで働ける労働者の数は減少しつつあります。さらに原子力関連の技術者も減っています。原発の廃炉のための技術力、労働力、資金力の維持、発展も必須です。

このように直ちに解決に着手しなければならない課題を沢山抱えております。記述漏れの喫緊の課題もあるかも知れません。これからの日本はどうすればよいでしょうか。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一