火山列島日本

2018年03月02日

来る3月11日で東日本大震災の7年目を迎えます。大地震のあとには10年以内に揺り戻しの余震の可能性が高いと言われています。2016年4月14日には熊本地震の前震(M6.4)、4月16日にはその本震(M7.3)がありました。21世紀に入ってからは地震の回数は増えています。東南海大地震が30年以内に起こる確率が高まっているとも報じられています。また太平洋を囲む環太平洋地震帯でも地震活動が活発化し、つい最近台湾、メキシコと相次いで大きな地震が起きました。わが国へも大地震が迫ってきています。

御嶽山噴火の被害が記憶に残る間に草津白根山が噴火しました。20世紀後半以降世界で発生したM9.0クラスの大地震のあとには、必ず震源の近くの活火山が噴火しています。多くの火山学者、地震学者がM9.0と推定される東日本大震災以降、富士山噴火の可能性を指摘しています。2月7日(水)の夜のNHKのBS3チャネンルで「ジオ・ジャパン」の放映が始まりました。その第一回では百万年間に九州では10回以上もカルデラ巨大噴火が起こっており、鬼界海底カルデラ巨大噴火では、南九州の縄文時代の人々が死に絶えた。万一阿蘇山規模のカルデラ巨大噴火が起こると、本州北端の青森でも火山灰が10cmも積る。すると水道、電気、通信、道路、鉄道などのインフラが全く使いなくなり、約1億人の日本人が文明以前の生活を強いられるとのシミュレーションの結果が報じられました。

富士山は約310年前の1707年12月16日(宝永4年11月23日)の噴火が最も新しい噴火です。噴火は約2週間続き、古文書によると江戸には火山灰(最初は白灰で黒灰に変り)が2~4寸(5~10cm)積ったとされています。この降灰は強風のたびに細かい塵となって長く江戸市民を苦しめ、多数の住民が呼吸器疾患に悩まされました。噴火の始まる49日前の10月28日(旧暦10月4日)に推定マグニチュード8.6~9クラスの南海トラフを震源とする大地震「宝永地震」が起きました。(遠州沖を震源とする東海地震と紀伊半島を震源とする南海地震が同時に起きたとの説もあります。)その後噴火まで強い地震が続いたそうです。予兆無く噴火した例は世界各地で報告されています

内閣府が公表している予測によりますと、富士山の噴火が起これば周辺で1万3600人が噴石の直撃に命を脅かされ、経済的損失は2兆5千億円に達する。噴煙は首都圏にまで到達し、火山灰によって電気設備がショートして、大規模な停電が起こるほか、交通機関等あらゆるインフラが停止し、都市機能に壊滅的な打撃を与えるとされています。

膨大な税金を使って地震予知を研究して来ましたが、最近になって地震の予知は不可能とされました。しかし、長い時間軸で考えれば、大地震や大噴火が今起きても「想定外」ではないし、1000年の内には日本列島で大地震、大噴火は必ず起こります。2020年の東京オリンピックと重ならないことを心から祈っております。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一