若い学生さん達に

2018年06月20日

先日5年振りで高崎経済大学経済学部で「リレー講座」の講師をさせて頂く機会を得ました。この「リレー講座」は企業OBを講師に招いて企業での経験、知見を活かした講義を行ないます。2018年度は、前期は「世界における日本の役割と若者への期待」、後期は「日本の現場力-先人の知恵と経験に学ぶ」のテーマで、それぞれ15コマの講義で構成されています。前期を私達の認定NPO法人経営支援NPOクラブ法人の会員で講師を引き受けさせて頂きました。対象は2年生以上の経済学部の学生と社会人です。

私は「国際化に対する気構え-日米での企業経験から」の演題で約80分間話を致しました。若い人達がこれから生きる人生100年時代と人生70年時代とでは、学び方、働き方、長い高齢期間の過ごし方と生き方が大きく変わります。Money、モノだけではなくヒトも国境をたやすく越えて移動し、やがては地球全体が人種のるつぼと言われているニューヨーク市のような人種、国籍を超越したコスモポリタンな世界になるでしょう。情報通信技術の急激な発達が、人生の過ごし方の変化を加速します。

このような大きな変化に対応するには、長い人生の中で比較的ゆとりのある時間を持てる今の学生時代にこそ、自分が一生続けられる好きな仕事、趣味、スポーツを見つけだして学ぶべき時間で、今のこの一瞬一瞬の積み重ねが学生さんの未来を決めると、今日一日を大切に生きて欲しいと強調し、冒頭に次ぎのような事を話しました。

1.まず健康第一であること。人生100年を楽しく有意義に過ごすには、現在若い人達が敗戦直後の食料の乏しかった時代よりも悪い低栄養(栄養失調)の状態にあることを警告し、毎日の食生活を改善して、「健康寿命」を伸ばし、死ぬまで元気でピンピンコロリと大往生出来るよう、今日から毎日の食生活と適度な運動、十分な睡眠を心がけること。

2.Communication(互いに意志を通じ会うこと)力を養うこと。中学生、高校生の多くが教科書の文章を正確に理解する「読解力」が、東大受験突破を目指した人工頭脳「東ろぼくん」にも劣るとの調査結果から、母国語である日本語を十分に使えこなせるようになること。国際共通語みたいなっている英語を使っての会話力を養うことも強調しました。

3.「多様性(Diversity)」を認める。若いうちに海外に出掛けて人種、言語、宗教、文化、価値観の異なる多彩な世界に身をもって触れ、「多様性」を認めて受け入れる。「異見」、「異端」、「異能」を排除せずに、それらを尊重して巧く活用する能力を養う。

4.リスクを取る肝っ玉「胆力」と「知力」を養う。非連続的な変化が起こり、正しい答え「正解」がなかったり、「正解」が存在しない課題に立ち向かう機会が増える。リスクを恐れずリスクを取る精神力を養い、転換期の歴史に学び、日本を知り外国人に説明する。

5.情報Literacy(技能、知識、能力、素養があること)と科学Literacyを養う。最近はインターネットの影響でFake news(正しくない情報)が溢れかえっている。また医療、食生活、運動など健康関連の情報にも科学的根拠のない、科学の仮面を被った怪しい情報が多い。大変難しいことではあるが、情報や科学のLiteracyを養い、情報の裏を取り、Fake newsに騙されないようにする。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一