クーラーを買い替えて

2018年07月22日

今年の夏は猛暑との予報がありましたので、わが家のクーラーの掃除を業者に頼みました。「購入から10年近いので掃除をした時に壊したら、修理する部品がないから」と断られました。ついこの間買い替えたばかりと思っていたのに、本当に10年近く経っていました。年を重ねると月日の経つのが早く、10年ひと昔と言いますが10年位の昔のことを2~3年前程度に錯覚しています。体力、気力、知力が衰えて何をするにも時間が掛かるようになりました。その為でしょうか一週間がまるで一日のように過ぎていきます。

2001年に買い替えた客間の冷房は電気で、暖房はガスを使う家庭用空調機器はとっくに生産が打ち切られています。騙し騙し使ってきましたが、これも買い換えることにして、家電量販店巡りをしました。合計3台で工事費なども含めると80万円と見積られました。たまたま次女がそれを聞きつけて、ネット販売を当たってくれました。

使用頻度の高い部屋のクーラーは、使ってきて気に入ったメーカーの最新型にしましたが、残りの2台は1年前の型落ちの他のメーカーに決めました。すると何と量販店の見積もりの半額以下で済みました。デパートやシッピングモールや量販店が、ネットショップのショウルーム化しているとは聞いていましたが、実際に体験してみて吃驚しました。ICTの進歩に乗り遅れた私達みたいな人達と、ICTの成果を日々活用出来ている人達との情報格差を痛感しました。Walmartが苦戦し、Amazonが成長しているのも納得できました。

「家電は一生ものだと思っていたのに」とのある老婦人の嘆きを聞きました。人生百年時代になると、住宅や住宅設備などの固定資産や、自動車等の高額な商品については、家計でも減価償却をして買い替えのための資金を貯めておく必要があると痛感しました。

初めて市場に現れた頃の家電の性能と、最新の家電の性能を較べますとその進化は凄いと感嘆させられます。今度購入したクーラーは、「外気温度が設定温度より低くなった」の、「今日の電気代はいくら」だの「昨日の電気代に近づきました」などと音声で伝えてくれます。これらは余計なお世話ですが、エネルギー効率は確実に上がっております。

私が社会人になって始めて音響器機を揃えた時には、アンプは真空管を使った最後のタイプで、スピーカーは外国製でした。再生する音源はレコードでした。アカイのテープレコーダーから始まり、カセット式になり、CD、DVD、パソコンで音楽が再生でき、スマホで音楽を楽しんでいます。もちろん音質を重視するマニアは真空管を使ったアンプで凝ったスピーカーで再生するのが最高と、中にはそのために家を一軒建てた方もおられました。

音響機器を一例に挙げましたが、ICTの進歩は驚くべきものであり、人間社会の全ての分野で大きな変化をもたらしています。動物の一種目に過ぎない人類(ホモ・サピエンス:Homo sapiens)は短時間では、急激な変化に対応出来ません。このギャップが今世界中が抱えている多くの難問の根源的な原因ではなかろうかと考えております。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一