命に関わる危険な酷暑

2018年07月31日

目下日本列島は「命に関わる危険な」猛暑続きで、熱中症で死ぬ人が増えています。中でも炎天下の野外活動で亡くなった小学校1年生のケースは悲劇です。毎年やってきたとか、既に年中行事で決まっていたとか、準備をしていたとかの理由で実行した結果です。

暑さの度合いが劇的に上がっている事実を正しく認識出来ずに、変化に的確に対応していませんでした。死者が出て初めて事の重大さに気づく鈍感さが問題です。登山では天候等状況が変化した場合には、ためらわずに引き返せる勇気の有無が生死を左右します。

平成25年(2013年)を上回る猛暑の原因については、ここでは触れません。地球環境が温暖化しているのは事実です。北極海や南極大陸の氷が溶けて氷山として流れ出したり、グリーンランドの氷や、アルプスやヒマラヤの氷河が毎年後退しています。日本の近海の水温が27℃を超え、珊瑚が死んだり、獲れる魚の種類が変ったり、漁獲量が減ったりもしています。この気候変動は地球のあらゆる場所で起こっています。

台風の発生源が北上し、次々と台風が産まれています。大気中の水蒸気量が増えており,スーパー台風と言われる超強で超巨大な台風の発生や、降れば1時間に100mm以上の土砂降りと、地球のいたる所で洪水が起こっています。あまりの高温で従来の米所のお米の品質が落ち、北海道産のお米が美味しくなったり、ワインの名産地も北上しています。

私達の地球は極めて繊細で微妙な条件下で私達生物の生在を許しています。地球と太陽との距離が近すぎれば、金星のように大気温が400℃を上回り、遠いと火星のように寒冷な惑星になります。太陽の磁場が宇宙の彼方から飛んでくる高エネルギーの銀河宇宙線を防いでくれたり、水の存在、大気中に約22%ある酸素の存在、地球自身磁性を持ちその磁場も宇宙線を防いでくれている等の条件です。これらの中の一つでも現在のバランスを崩すと微生物まで含めると数千万種と言われる私達生物の生命が脅かされます。

太陽活動の周期はおよそ11年です。最近この周期が長くなったり、太陽活動が弱くなっている傾向があり、ここ数ケ月は太陽に黒点のない不活発な状態が続いております。太陽活動が極端に低下する「グランドミニマム(大極小期)」の前兆ではと言われています。

「大極小期」になりますと、平均気温は数度下がり、農作物が不作になり食料不足になります。1645年から1715年の70年間には、太陽に黒点が殆ど現れず、ロンドンのテムズ川が凍結したり、日本では江戸時代で寛永の大飢饉が起こりました。近い将来に「大極小期」になると地球温暖化の傾向と相殺される可能性もあります。

太陽の磁場も弱っていますので、銀河宇宙線の被曝量は約50%程増え、人工衛星の電子機器を破壊したり、航空機が行き交う地球の上空での宇宙線の被曝量が増えます。年間被曝量を規定の水準以下に抑える為に国際線の乗務員の勤務時間に大きく影響します。すると地球上で毎日3万便を超す航空便の運行にも支障が生じます。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一