お料理とお酒

2014年10月30日

お料理とお酒 濱よせコラム

 人間が健康で幸せに暮らすには、自分の生まれ育った土地で、生産者の顔の見られる範囲で得られる水と食べ物を頂くのがなによりです。ちかごろは一生自分の生まれた土地で過ごす人々は少なくなりました。また地球の上で人口が増えて、地産地消で水と食べ物を賄うのは殆ど不可能になりました。

 自分の暮す土地で、顔の見える生産者から手に入れた食材を料理するのが理想です。現代ではそれはとても贅沢なことになりました。地産地消の食材を調理したお料理には、その土地で醸しだされているお酒がぴったりと合います。和食には日本酒、中華料理には紹興酒など、洋食にはそれぞれ地元産のワインなどです。

 地殻構造が地球上で最も複雑な場所の一つである日本列島、それゆいに得られる清冽な水と肥沃な土壌で育ったお米や野菜、手塩に掛けて育てる牛、豚、鶏など、黒潮や千島海流に囲まれた海で育つ魚介類、海草を食材とした家庭料理が和食です。それに私達の祖先は、長い歳月をかけて美味しい水とお米を勘と経験で、日本列島に住みついている微生物を巧みに利用して今日の日本酒に仕上げました。

 最新の科学技術を応用して大量に生産される日本酒も佳いですが、先祖代々酒蔵に住みついている微生物をも活用しながら醸し出されている地酒は貴重な飲み物です。美味しい料理を引きたてるのは、旨い酒であり、美味しいお酒を引きたてるのも地産地消の食材を使ったお料理です。日本各地のお酒とそれらの地元の食材を使ったお料理を組み合わせて提供している居酒屋さんもあります。

 日本酒の旨さを判る外国人が増えて、海外に輸出されたり、現地で日本酒が生産されたりするケースが増えていると聞き喜んでおります。ニューヨークのバーではビジネスパースンの間で冷酒と枝豆が人気とか、さもありなんと思います。美味しい飲食物は地球上の誰が食べても美味 しいのです。

食と健康のコンサルタント 渡邉 憲一